わわわの暮らし

身体にも心にも地球にも優しい「循環」を考える

菊地家の家づくり①近くの山で父ちゃんが切った木で家をつくる

我が家の父ちゃんは木こりです。

5年前に転職して木こりになりました。

神奈川県の小田原市根府川というところにある林業会社で仕事をしています。



毎日、
箱根・湯河原・小田原・南足柄・山北・松田などなど神奈川県西部のあちらこちらの山に行って

●木を切ったり
●木を運んだり
●苗木を植えたり
●下刈り(植えた苗木が元気に育つように雑草を刈る)したり

他にも色々なことをして、
山の健康を管理し、
山で切った木を木材にしたりしています。

そんな父ちゃんのお仕事を見ていると、
「わざわざ遠くの国の豊かな森林を伐採して運んできた木材を私たちが使うこと」
に多くの無駄を感じる訳で。

そして、一方で、私たち夫婦には夢がありました。
小さな頃から団地やアパートで育った私たちのささやかな、でも大きな夢は、
土が近い場所で色々な自然の営みを身近に感じて暮らすことでした。

結婚して8年目、そんな私たちの夢を叶えられそうな土地との出会いがあり、
私たちはそこに小さな平家のお家を建てることにしました。

ということで、
そんな私たち夫婦が「父ちゃんが切った木で家を作る」ことになったのは、
とても自然な成り行きだったのです。

 



今年の秋はかつてないほどの大きな台風が来て多くの人の穏やかな暮らしを奪って行きました。

私たちもそんな光景を目の当たりにして、自然と共に生きる厳しさや怖さを感じてもいます。

だけど、森林には洪水を緩和し、水資源を貯留し、水質を浄化するなど
私たちの暮らしに欠かせない「水」との深い関わりがあります。
近くの山の木を活用することは、身近な水、空気などの環境を、子孫のためにも良好な状態に保つことにもつながるのです。

繰り返し牙を剥く自然の猛威は私たちに何かを警告しにきてるとしか思えない。
私たちの暮らしを守ってくれている自然環境の価値に気づいた人から行動していかなくては。

まだまだ始まったばかりでどんな道になるのかはわかりません。
でも、私たちの家づくりのあれやこれやが
いつか同じような想いを持っている人達の何かの参考になれば、とも思っています。


ということで、私たちの家づくりについても少しずつ発信していけたらと思っています。